障子張替えで遮熱・断熱アップ！快適な和室の作り方｜建具の張替えならココ！

「冬になると和室だけひんやりする」「見た目はそのままに、もう少し暖かくしたい」。そんなときは、障子の張替えが頼りになります。

よくあるお悩みの例

冬、窓まわりから冷気が降りてくる感じがする
障子が破れやすく、隙間が増えて寒い
光は取り入れたいけれど、断熱との両立がむずかしい

この記事では、張替えで遮熱・断熱性が上がる理由、素材の選び方、適したタイミングと作業手順、併用できる窓まわり対策までをまとめました。採光を維持しつつ、穏やかに暖かい室内をつくるための実践的な内容をご案内します。最後に、プロへの相談先もご紹介します。

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Table of Contents

障子張替えで得られる遮熱・断熱効果

障子は、和紙や障子紙などの面材と木枠でできており、柔らかな光を通しながら外気との間に薄い空気層をつくります。紙の種類や構造を見直して張り替えると、熱の伝わりを抑える断熱性と、日射による熱を取り込みにくくする遮熱性の両方が高まりやすくなります。

冬は、紙の破れや隙間があると冷気が入り込み、体感温度が一気に下がります。反対に、適した紙へ張り替え、建て付けを整えるだけでも、拡散されたやわらかな採光と空気の緩衝層が働き、室内が穏やかに暖かく保たれます。

カーテンに比べると、障子は光を均一に広げ、室内の陰影が整いやすい点も魅力です。見た目と機能を同時に満たしやすく、和室らしさを損なわずに快適性を上げられます。

障子で断熱性が上がる仕組みとポイント

空気の層と拡散採光が生む断熱効果

障子は窓ガラスの室内側にもう一枚の面をつくるイメージで、紙そのものの熱伝導率が低く、またガラスとの間にできる空気の層が熱の移動を抑えます。空気は熱を伝えにくいため、わずかな空間でも効果が積み上がります。さらに、紙が光を拡散するので、直射の熱やまぶしさが和らぎ、明るさを保ちながら体感が落ち着きます。

二重構造と枠のデザインの効き方

障子を二重にすると空気層が増え、体感差がはっきり出ることが多いです。桟の幅やピッチによって光の表情や見た目も変わります。枠の反りや緩みがあると隙間風が生じやすくなるため、張替えの際は建て付け調整や桟の補修も一緒に行うと安心です。

快適な和室を実現する障子紙と窓材の比較

障子紙の素材は多岐にわたり、それぞれが持つ機能や質感、採光性が異なります。ご自宅の目的に合わせて最適な素材を選ぶことが、快適な和室づくりの第一歩です。

素材の選び方：和紙・機能性障子紙・断熱障子シート

素材の特徴を知り、用途に合わせて選びましょう。

和紙（楮・三椏など） 自然素材ならではの上質さがあり、光の表情が豊かです。通気性・調湿性に優れており、断熱性は中程度です。採光とデザインを大切にしたい、本格的な和の空間に向いています。
機能性障子紙（樹脂配合・破れにくいタイプ） 強度が高く、ペットや小さなお子さまがいるご家庭でも安心です。紙厚や多層構造により、断熱の底上げも期待できます。水拭きが可能なタイプもあります。
断熱障子シート（貼り増し用） 既存の障子紙の上から貼る補助材です。アルミ蒸着や発泡層により遮熱性が上がります。質感は少し変化しますが、冬の短期対策として手軽に導入できる方法です。