襖の張り替えと補修の違いとは？見極め方を徹底解説｜建具の張替えならココ！

和室の印象を大きく左右する「襖」。
破れや汚れが気になったとき、「補修で直すべき？それとも張替え？」と迷う方は多いのではないでしょうか。

小さな破れや剥がれは自分で直せる？
張替えはどんなタイミングで必要？
DIYとプロ施工ではどれくらい違う？

本記事では、襖の張り替えと補修の違いを専門的な視点でわかりやすく解説します。

補修で済むケースから張替えを検討すべきサインまでを整理し、費用や耐久性、仕上がりの違いも比較しています。「今の状態に合った正しい判断」ができるよう、実例を交えて丁寧に紹介します。

和室をきれいに整えたい方へ。

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襖の「張り替え」と「補修」の違いとは？

襖のメンテナンスと聞くと、「張り替え」と「補修」の2つの方法があります。

どちらも「見た目を整える」という目的は同じですが、作業範囲や費用・仕上がり・耐久性が大きく異なります。まずはその違いを理解しておきましょう。

補修の基本：小さな破れや汚れを直す簡単なやり方

補修は、襖紙の一部に破れや剥がれが生じた際に行う部分的な修理です。セロハンテープや専用補修シート、和紙などを使い、破れた箇所を貼り合わせるのが一般的です。

ホームセンターで手軽に道具を揃えられ、短時間で対応できる点が特徴です。

補修のメリット

費用を抑えられる（数百円〜数千円程度）
その場で応急処置できる
DIYで気軽に挑戦できる

補修のデメリット

補修跡が残ることがある
破れやすい箇所は再発しやすい
紙の色味が合わないと目立つ

張り替えとは？襖紙を全面的に新しくする方法

張り替えは、襖紙全体を剥がして新しい紙に張り替える施工です。紙の汚れや変色が広がっている場合や、下地が弱っている場合に効果的です。

プロによる施工では、下地補修や枠の調整まで行うため、見た目・耐久性ともに新品同様になります。

補修と張替えの違いを一覧で比較

襖のメンテナンス方法を選ぶ際に、「どちらを選ぶべきか」を判断するには、費用・範囲・耐久性・仕上がりといった要素を比較してみるのがポイントです。

下の表では、補修と張替えの違いをわかりやすく整理しました。

項目	補修	張替え
範囲	部分的（破れ・剥がれ）	全面
費用	数百円〜数千円	数千円〜1万円前後／枚
耐久性	一時的	約5〜10年持続
見た目	修復跡が残る可能性あり	新品のような仕上がり
DIY可否	可能	難易度高（プロ推奨）

補修＝応急処置、張替え＝再生と覚えておくと判断しやすいでしょう。

襖の補修が向いているケースと注意点

補修は「破れや剥がれが一部だけ」「費用を抑えたい」といったケースに適しています。ただし、正しく行わないと仕上がりにムラが出たり、再び破れやすくなったりすることがあります。

小さな破れ・剥がれなら補修で十分な場合も

襖の紙は日常のちょっとした動きでも破れやすく、特に取っ手まわりや角部分などは傷みが出やすい箇所です。しかし、破れが小さい場合や剥がれが軽度な場合は、全面を張り替えなくても部分的な補修で十分対応できます。無理に張替えを行うよりも、早めの補修で見た目と機能を保つ方がコストを抑えられるケースも多いです。

次のような症状があれば、補修で問題ない状態といえるでしょう。

破れが1〜2cm程度と小さい
紙の端や角が少し剥がれた
表面の軽い汚れや擦り傷
張り替えたばかりで部分的に剥がれた

このような場合は、全体を張り替える必要はありません。ただし、破れが大きく広がっている場合は補修では対応しきれず、張替えを検討した方がよいでしょう。

DIYでできる襖の補修方法と道具

DIY補修では、以下の道具を用意します。

襖用補修紙または和紙
のり（でんぷんのりや専用エコのり）
カッター
定規
柔らかい布（押さえ用）

補修の注意点と失敗しやすいポイント

補修を行う際に注意したいのは、色味・柄・糊の量です。貼る紙の柄や質感が異なると、補修部分が目立ちやすくなります。また、糊を多く塗りすぎると波打ちやシワの原因になるため注意しましょう。

再発しやすい箇所を繰り返し補修している場合は、下地の劣化が進んでいる可能性もあります。その場合は早めに張替えを検討するのがおすすめです。

襖の張替えが必要なサインと判断基準

襖全体に汚れや歪みが見られる場合、補修では対応しきれません。以下のような症状があるときは、張替えを検討すべきタイミングです。

広範囲の汚れ・黄ばみ・シミが目立つ場合

長年の使用で紙が日焼けや湿気によって黄ばんでくると、補修しても美観は戻りません。

紙全体を新しくすることで、部屋が明るく清潔な印象になります。

下地の歪みや開閉の重さが気になる場合

襖の開閉が重い、動かすと引っかかるような感覚があるときは、木枠や下地が変形していることがあります。

補修では解決できないため、プロによる下地調整を含む張替えが必要です。

デザインを変えたい・見た目を一新したいとき

和室の雰囲気を変えたいときも張替えがおすすめです。最近では、最近では、モダン柄や北欧風など、デザイン性の高い襖紙も多く、「和」×「洋」の空間演出が可能になっています。お部屋全体の印象を変えたい場合は、柄や素材選びにもこだわると、より統一感のある仕上がりになります。

補修と張替えを判断する簡単チェック表

「補修で済むのか」「張替えが必要なのか」を判断するには、襖の破れ・汚れの範囲や下地の状態を確認するのがポイントです。

以下のチェック表で、ご自宅の襖の状態を照らし合わせてみましょう。

状態	対応方法
破れが1〜2cm以内	補修でOK
汚れ・黄ばみが全体に広がる	張替え推奨
枠や下地の変形	張替え必須
デザインを変えたい	張替えでリニューアル